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Don't cry baby,please !!

少女フェミニストの備忘録

フェミ勉第一回課題図書 千田有紀著『女性学/男性学』 レジュメ(2015/10/19)

一、性別とは(p.1~27)

❶性別の不確定性(p.1~10)

現在の母子手帳 男・女・不明(≠性同一性障害) ex.インドのヒジュラ ←反論)現在のインターセックスの人たちの生活 性染色体の「異常」パターンは30種類以上。『ブレンダと呼ばれた少年』 生育環境≠性自認 橋本秀雄の性の九の次元

❷性の歴史学(p.10~16)

トマス・ラカー『セックスの発明』 2000年の間卵巣の固有名詞なしと指摘 男女の異なった身体=「ツーセックス・モデル」それ以前=「ワンセックス・モデル」=「不完全な男性」 身体の認識の時代性 身体の恣意性ex.幻肢痛

❸性の生物学(p.16~27)

「ツーセックス・モデル」の世界=性質・社会的な活動の基盤 「ツーセックス・モデル」の近代=性とアイデンティティの密接さ ex.同性愛と織田信長森蘭丸 ホモサピエンスという哺乳類―リンネの命名法 アリエス『<子供>の誕生』と母性の発明 骨相学・頭蓋学・骨盤から見る性差 科学は「客観的事実」を伝えるものではない。科学は政治的なものである。ウェーバーの「価値自由」を参考に。

 

二、近代社会の成立と完成(p.29~76)

❶近代社会の成立(p.29~31)

近代の国民国家の成立=フランス革命(?) グージュ「女権宣言」 日本の近代の始まり=明治維新 根拠→民主主義を打ち立てる市民革命・「人権」という概念

❷人権と女性の権利(p.31~48)

「人権宣言」=男性市民だけのもの グージュ「女権宣言」は家族的関係性から書かれている 革命後に公私の区別がうまれる ルソーの『エミール』へのグージュの批判 ルソーの考え→自然=家庭=女性=「二流市民」 ウルストンクラフト『女性の権利の擁護』もルソーを批判→肉体的差異は優れた教育によって女性も理性が獲得できる 「女権宣言」と財産所有権 WWⅡ後日本→女性に参政権が与えられ財産相続・親権・離婚等の問題解決 「人権宣言」の公安力 国家による暴力→「ジェンダー参加型」と「ジェンダー分離型」 革命後のフランスでは女性は議会に参加できなかった 「パラドクス」というスコットの女性解放言説の指摘

❸母性保護論争(p.49~53)

女性解放のための雑誌『青鞜』 平塚らいてうの母性主義的差異派フェミニズム与謝野晶子の平等派リベラル・フェミニズム 女ばかりの自立問題 山川菊の主張→女性自立と母性の保護は相反しない

ウーマン・リブ(p.54~70)

第二波フェミニズム 米・1962年フリーダン『新しい女性の創造』出版 日・学生運動が沈静化した後 母性批判 「便所からの解放」 「女らしく」と自分との間の「とり乱し」 日本人と沖縄人の抑圧/被抑圧関係 「個人的なことは政治的である」というスローガン 女の「不感症」と男の「インポ」 女の加害性→男の共犯者であること

❺女性学の誕生(p.70~76)

女性学の誕生 1970年代前半 社会学者・井上輝子による リブと女性学の齟齬 リブの「女の理論」の不可能性 井上の「意識改革」→状況を定義づける力=フーコーの「権力」

 

三、女性学と「女の理論」(p.77~119)

❶女性学をめぐって(p.78~93)

井上女性学を「女性を考察の対象とした、女性のための、女性による学問」と定義。 江戸の『女大学』・厳本善治「女学」ではなく「階層」の再発見としての女性学 従来の学問「バリュー・コミットメント」から「バリュー・フリー」へ 女性学の担い手は女だけではない 男ことばと女ことばの「バイリンガル」 女の経験としての言葉ex.DV・セクシュアル・ハラスメント

性役割(p.93~102)

性自認と「性役割」は生後二、三歳でセットになって決定される? 性自認性的志向はセットである? 「自然」なセックスという神話 スコット「~らしさ」を決定していく過程=「ジェンダー

❸エコロジカル・フェミニズム(p.102~110)

1977年雑誌『フェミニスト』創刊 リブとフェミニズムの差異と連続性 イリイチの「ジェンダー」用法 エコロジカル・フェミニズム論争 「母性原理」派フェミニズムの3つの陥穽 ①シャドーワークと「性役割」の関係性の無視②経済セックス論批判③経済的還元 家事労働の外部化による女性の労働市場からの撤退 母性幻想の否定と「今ここにいる/引き裂かれた/自分(女)」 エコロジカル・フェミニズム論理は性差を強調するが性別役割分業に利用される

マルクス主義フェミニズム(p.110~114)

「家事労働」=「不払い労働」 「労働」概念の再検討 近代社会は市場と家父長制から成立・分かちがたいもの 江原由美子の批判①女性が抑圧されているので家事労働もまた搾取されている②私的領域の性支配③経済は単なる効果にすぎない=政治に無関係なものこそ根源的な性支配という権力? 江原『ラディカル・フェミニズム再興』

❺ポスト構造主義ジェンダー論(p.114~119)

ソシュール「言語は恣意的に、対象に名前を与える」 「男/女」に分けていくのは「男/女」しか存在を許さない バトラー「「起源」名づけられること自体「政治上の利害」が発生している」 フーコー「主体を生産したのち表象」 デリダ「主体がまえにあるかのようにみせることで、法の支配を正当化」  資本主義下のジェンダーのありかた バトラー「言語はパフォーマティブ(遂行的)である」 アルチュセール「呼びかけ」論

 

四、性の多様性(p.121~154)

フェミニズムナショナリズムを超えられるか?(p.122~125)

上野千鶴子ナショナリズムジェンダー』「フェミニズムナショナリズムを超えられるか?」 「従軍慰安婦

❷ポスト植民地主義ジェンダー(p.126~130)

岡真理 FGM問題 第一世界フェミニズム第三世界フェミニズムの関係 スピヴァグ『サバルタンは語ることができるのか』 「何ができるのか」という考え方

❸男の解放(p.130~141)

男性学とは何か? 男性中心主義 メイル・フェミニズム メンズ・リブ 「男はフェミニストになれるのか?」 非正規雇用問題 「草食系男子」 渡辺恒夫 森岡正博

セクシュアリティ(p.141~154)

性的志向 ヘテロセクシズム 伏見憲明『プライベート・ゲイ・ライフ』 掛礼悠子『「レズビアン」である、ということ』 フェミニズムのなかのレズビアンの抑圧 エロスのなかの〈男制〉と〈女制〉というイメージ アセクシャル 「クィア」 「ビカミングアト」 セクシュアリティの今後の課題:「ポルノグラフィをどう考えるか」「セックス・ワークについて」