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Don't cry baby,please !!

少女フェミニストの備忘録

第4回3月25日フェミ勉レジュメ 『現代思想ガイドブック スピヴァク』レジュメ イントロから第一章まで

 第4回フェミ勉が3月25日に開催されます。課題図書はこちらになっております。

 

 

ガヤトリ・チャクラヴォルティ・スピヴァク (シリーズ現代思想ガイドブック)

ガヤトリ・チャクラヴォルティ・スピヴァク (シリーズ現代思想ガイドブック)

 

  このテキストを第1章まで読みます。参加予定でまだ読んでいない方も50ページほどなので読んでいおいてくださいませ。

 

Intro なぜスピヴァクか?(p.11~p.28)

スピヴァクの批判的仕事:マルクス主義・脱構築フェミニズムポストコロニアル理論・グローバリゼーション

西洋世界と非西洋世界

ヨーロッパ植民地主義は支配の間の社会的・経済的・政治的生活が現在にも影響

スピヴァクも反植民地主義ブルジョア的性格を帯びている

アメリカを代表する多国籍企業・金融資本と「第三世界」の女性たちの対立

 

ガヤトリ・チャクラヴォルティ・スピヴァク(p.13~15)

スピヴァク=「インドの国家独立運動という社会的理念と植民地主義教育システムの 遺産に囚われたポストコロニアル知識人」

英国植民地官僚にとって大事なこと:インドの中産階級を啓蒙化=植民地支配こそイ ンド人たちの利益に

スピヴァクの文学批評:植民地の文脈における英文学の帝国主義イデオロギー的機能を批判すること→『三人の女性によるテクストと帝国主義批判』

古典的なヨーロッパ・マルクス主義を反植民地主義闘争の文脈でどう適用するか

インドの社会主義が女性・部族共同体・農貧層の歴史の闘いを正当に評価しないのはなぜか

 

脱構築の政治学(p.15~18)

ポール・ド・マン脱構築的読解は非政治的で相対主義的ではない=修辞上の盲点や根拠になる誤謬に焦点を合わせること

哲学的・文学的テクストと現実世界の二項対立への疑問

現代のグローバリゼーションに関する支配的な発想を問い直す

スピヴァク脱構築の焦点を文学や哲学のテクスト分析だけでなく、現場の経済的・政治的テクストにも合わせる→読解行為の政治的意味合いを重視

 

 文体の問題(p.18~19)

スピヴァクの文体は難解である!=文体の難しさは「第三世界」の抑圧された人々の声と政治的主体うぃ雄弁に語ることとの矛盾

←物事が知られる透明な表象システムこそ人々を統制・支配する仕組みに他ならない

「私たちはわかりやすい文はだますことがわかっています」

 西洋の批判的思考の伝統的仕組みに従おうとしない・異なる歴史や場所や方法論を 注意深く結びつける意識的な修辞的戦略

  

 サバルタン・スタディーズ(p.20~21)

スピヴァクの重大な問い:ナショナリズムがインドの人々の大多数を代表するものとなりえてこなかった

ガンディー:農貧や女性たちを含むサバルタン集団を基盤としサティヤグラと呼ばれた非暴力闘争を展開

サバルタン研究集団:階級的・ジェンダー的盲点を修正し、歴史を下から書き直すこと→西洋マルクス主義による社会変革モデルでは複雑な歴史はすくい取れない

西洋の理論的モデルがインドの恵まれない人々の歴史や生活を十分に表象していない→「第三世界」の女性たちが複雑・非組織的でないことから西洋の批評理論の語彙で表象できない→西洋批評理論の限界

↑をうけて:被抑圧者の集団に代わり政治的主張を行う倫理的リスク・「第三世界」の生活が西洋批評理論だけで通用し、沈黙を余儀なくされること

サバルタン女性の一貫した歴史や生活を論じること→西洋的知識の規範・伝統・帝国主義的権力の維持の攪乱

 

スピヴァクフェミニズム(p.22~24)

モハッシェタ・デビ「乳房を与えられしもの」:下層階層・サバルタン女性を解放できなかったインドのナショナリズムの失敗・女性の再生産労働の無償性という西洋の概念

「第一世界」と「第三世界」のあいだにあるグローバルな姉妹愛という「嘘」→西洋フェミニズム帝国主義の共犯性

フェミニズムに批評姿勢と政治目標:差異の問題による繊細になるような方向に拡張

力を奪われたサバルタン集団の人生や経験に変化をもたらすことができるか?

アメリカの外交政策とグローバルな経済拡大に間接的に寄与してきたのではないか?

→「第一世界」の大学における「第三世界」の代弁者という誘惑に抗ってきた・矛盾と二律背反を免れないことも認識

 

 スピヴァクの鍵概念(p.24~28)

植民地主義と新植民地主義を間接的に支えてきた西洋的知識の特権的システムを学びつつ解体することが必要

  第一章:文章スタイルとマイノリティ表象の伝統に抗う

  第二章:脱構築理論と力点の変化

  第三章:「サバルタンは語ることができるのか?」の主張と問題提起

  第四章:スピヴァクフェミニズムへの貢献 女性器切除

  第五章:マルクスの価値論

  第六章:ポストコロニアル理論への貢献

  最終章:植民地主義の文化的・政治的遺産を批判的に検証する知的努力の地平

 

 

鍵となる思想

第一章 理論、政治、および文体の問題(p.31~45)

 

西洋批評理論を現代世界の政治的・経済的・社会的不平等と抑圧に見合うものにするという努力

 

 テクストの世俗性(p.33~34)

サイード:文体こそが書き手の社会的・歴史的世界への取り組みを直接的に反映する

イーグルトン:スピヴァクは理論的な曖昧さをてらい・はっきりとしない隠喩とおおげさな特殊用語を使っている

テクストと世界が単純な二項対立をしているという点を問題視 テクスト性の概念についての根本的な誤解」をはらんでいる

 

  テクスト性と世界化(p.34~39)

テクストと世界との二項対立の脱構築デリダ構造主義への批判

シニフィアンシニフィエへの批判

デリダ:言語は差異システムだが、意味作用が常に遅延・構造に還元できない

言語が社会的・歴史的世界を透明に反映するものではない 「テクストの外部には何もない」 テクスト性は限度を持たない痕跡(第二章参考)

透明な言語モデルが問題の理由:西洋的知識の安定とした対象としての世界

ヨーロッパの帝国主義的拡張の支配的な世界表象=「世界化」

世界化の議論:ポスト構造主義の概念を現代のポストコロニアル思想に適用するさいに周到な使い方をしている

 

  批評的相互介入(p.39~44)

「むずかしい」書き方はスピヴァクの理論方法と切り離せない

マッケイブスピヴァク=「フェミニストマルクス主義者の脱構築主義者」

←調和を否定 全体的理論モデルじゃ「植民地主義的影響に毒され」ている

フェミニズムマルクス主義、脱構築の言説内部の不連続性を維持するという譲れない、しかし不可能な責務」=「批評的相互介入」

批評的相互介入と交渉:「第三世界」の政治思想 ガンディー フランツ・ファノン

批評的相互介入の戦略の例示

マルクス主義・フェミニズム脱構築の差異と不連続性に妥協しない態度

マルクス主義・フェミニズム脱構築の差異の再考は「第三世界」に住む抑圧されたサバルタン集団の倫理的・政治的必要に促されて

理論的厳格さと政治的関与で引き裂かれている←マルクスフォイエルバッハ第十一論題」

ゆっくり注意深く読むことの必要性

理論的介入が西洋的思想の伝統に切れ目をいれサバルタン集団が今でも搾取されている事実に立ち向かわせる